認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

作り話をするようになる

あるご家庭で、75歳の女性に留守番を任せて、
息子夫婦がデパートに買い物に出かけました。

帰宅してみると、留守番を任されていたその女性が、
「留守中に近所の○○さんがお見えになったよ。
どうも自治会のことで相談があるらしい」と

話すので、早速電話を入れてみました。

電話したところ、先方は、
「今日お宅には一度も訪ねておりませんよ」と
述べるばかりで一向に埒があきません。

そこで息子は、「○○さんは今日うちに来ていないって言っている
けど、どういうこと?」とその女性に問い正しました。

すると、その女性は、
「あっそう。それじゃ○○さんではなくて、XXさんだったかも
しれない」と訂正しました。

そこでXXさん宅にも電話を入れてみたところ、これまた
「今日お宅には一度も訪ねていない」、というのです。

「XXさんもうちに来ていないってよ!」と息子が言うと、その
女性はついに開き直りました。

「とにかく誰かいらしたんだよ。そしてうちにお土産置いていったん
だから!」と意地になって主張するばかりです。

「あれ?自治会のことで相談にみえたんじゃないの?
それにお土産なんてないじゃない」と
息子もうんざりしながらも念のために再度聞いてみました。

「でも誰か来たんだよ!」とその女性はますます頑固に
主張するばかりです。

後日、その女性を「物忘れ外来」に連れていったところ、
「アルツハイマー型認知症の初期」と診断されました。