認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

脳波

病院精神科の物忘れ外来など、認知症を取り扱う
施設では、大抵脳波の検査が行えます。

脳波は30分ほど時間がかかりますが、頭全体に
10個の電極をつけてしまえば、あとは頭部CT同様、
患者さんは、検査中、リラックスしていれば

よいので楽な検査です。

通常目を閉じた状態で行いますが、検査の
最初では「目を開けてください」とか、
「息を吸ったり吐いたりしてください」と
指示されます。

脳波は大抵、2回目の診察時に、頭部CTと
一緒に行います。

認知症の検査の場合、脳波では、全体的に
徐波傾向になっていないかを見ます。

正常な場合は、リラックスした状態では約8Hzから
13Hzのα波が主体です。

そして、目を開けて覚醒したり、緊張した場合には、
13Hz以上のβ波が主体となってきます。

ところが、認知症になり、脳の覚醒水準が衰えてくると、
13Hz未満のθ波と呼ばれる徐波が現れてきます。

また、通常では、目を閉じてリラックスした状態から、
急に目を開けるように言われて開眼した場合、一時的に
α波が消えて、β波が現れます。

しかし、目を開けたにも関わらず、β波が現るのが少なかったり、
脳の前から後ろまで、全体的にα波よりもθ波が多い徐波傾向が
見られた場合、脳波において認知症の疑いあり、と判断します。

もちろん、脳波だけで認知症を判別することはできず、他の
頭部CTや知能検査と合わせて総合的に認知症と判断されます。

しかし、脳波は脳の働きの状態を見るための
非常に大切な検査です。