認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

認知症の治療方法

「一体認知症は治せるものなのですか?」

認知症の患者さんのご家族からこのような
質問をたびたび受けます。

これに対する答えは、
「やってみないと分かりません」です。

また、認知症の治療は、その人の症状や
ご家族の希望によっても異なってきます。

「以前のように、物忘れしない頭がクリアーな状態にしてほしい」
と希望されるご家族もいらっしゃいます。

あるいは、「物忘れはある程度仕方ないが、徘徊しない

異常行動、夜中の徘徊・叫び、幻覚妄想、
抑うつ、昼夜逆転などの「周辺症状」も
人によって程度や現れ方も様々です。

そして、このような症状は、脳の障害そのもの
から起きてきているのか、それとも、深層心理を

それでは、私が実際に体験した認知症の
様々な症状を提示し、どのような対策、治療法を
行ったかについてお示ししたいと思います。

まず、異常行動ですが、昼間にされるのも
困りますが、夜に危ないことや異常なことを

いくら認知症だからとはいえ、昼、夜に関わらず、
急に大声で叫び出されたり、騒ぎ出されたり
すると、周りの人も心穏やかではいられない
ものです。

そもそも、叫んだり、騒いだりするのは、

認知症になると、現実には起こり得ないことを
訴えてくることがあります。
このことを幻覚妄想状態と呼びます。

幻覚としては、「お化けが見える」「神様の声が聞こえる」
など、現実には感じられないことが実際に

「アリセプト」とは、ドネペジル塩酸塩の商品名です。

「アルツハイマーにはアリセプト」と言われるほど
広まってきているので、ご存知の方も多いのでは
ないでしょうか。

このアリセプトは、日本で唯一「アルツハイマー型認知症」の

私も、多くのアルツハイマー型認知症の方に
アリセプトを処方した経験があります。

その結果として、直接の感想は、アリセプトの
効き方には、個人差が非常に大きく、脳内の
アセチルコリンの調整は、実は微妙でとても

認知症初期の方にアリセプトを投与して、
進行を止められるなどの効果が見られたのは、
全体の3割程度です。

その他の7割は、何かしら耐えられない副作用が
出現したために、投与を中止せざるを得ませんでした。

脳血管性認知症の薬については、専門家の間でも
意見の分かれるところです。

脳血管性認知症に効く薬はないという意見も
あれば、脳梗塞の薬が効き目ある、という
意見もあります。