認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

「物忘れ」だけが治療の対象ではない

また、認知症の治療は、その人の症状や
ご家族の希望によっても異なってきます。

「以前のように、物忘れしない頭がクリアーな状態にしてほしい」
と希望されるご家族もいらっしゃいます。

あるいは、「物忘れはある程度仕方ないが、徘徊しない

ようにしてほしい」とか、「夜中に叫ばないように
してほしい」と希望されるご家族もいらっしゃいます。

認知症の中核の症状は物忘れですが、実はこれ以外にも、
抑うつ、不安、幻覚妄想、異常行動、易怒的などの症状が
現れ、このような症状を「周辺症状」と呼びます。

ですから、まず認知症の治療を始めるにあたっては、
ご家族や周りが困っている状態からアプローチして
いきます。

そして、薬物を使用するかどうかも、その人の
周辺症状の程度やご家族の希望により
異なってきます。

いろいろありますが、認知症の治療の中でまず
希望が多いのは、「異常行動をしないように
してほしい」ということです。

異常行動の例としては、便をいじる不潔行為、徘徊、
ガラクタを集める行為、ゴミを漁る行為、
マッチをいじって火を起こしてしまう行為などが
あります。

とにかく、危険な行為、周りが困ってしまう行為は
させないように治療を始めなければなりません。

その第一歩として、なぜその認知症の人が、そのような
異常行為を行うのか原因を考える必要があります。