認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

幻覚・妄想

認知症になると、現実には起こり得ないことを
訴えてくることがあります。
このことを幻覚妄想状態と呼びます。

幻覚としては、「お化けが見える」「神様の声が聞こえる」
など、現実には感じられないことが実際に

見えたり聞こえたりします。

妄想としては、よくあるのが「お金を盗られた」などの
物盗られ妄想、また「お風呂場をのぞかれている」などの
注察妄想です。

幻覚妄想に取りつかれると、症状を執拗に訴えて
くるため、ご家族の方もいちいち相手することに
うんざりしてきます。

このような場合には、抗精神病薬を投与します。

抗精神病薬は、主に統合失調症に処方される
ものですが、最近は日本でも副作用の少ない
新しい薬が次々と認可されてきています。

認知症やご高齢の方の場合は、比較的少量の
抗精神病薬で、幻覚妄想状態が治まることが
よくあります。

この抗精神病薬ですが、最近は錠剤のみならず、
液体で飲み物に混ぜられるものや、口に入れた
だけですぐに溶けるものなどが手に入るように
なりました。

そのため、お年寄りで錠剤を飲み込むのが困難な方や、
薬をお飲みになるのを嫌がる方でも、楽に
服用できるようになりました。

抗精神病薬服用後、ほぼ1ヶ月で幻覚妄想状態が
改善してきます。