認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

実際にアリセプトを使用してみて

私も、多くのアルツハイマー型認知症の方に
アリセプトを処方した経験があります。

その結果として、直接の感想は、アリセプトの
効き方には、個人差が非常に大きく、脳内の
アセチルコリンの調整は、実は微妙でとても

難しいということです。

まず、長谷川式テスト29/30点で、認知症にはほど遠い、
63歳の女性が、「将来認知症になりたくないから」と
予防のために、アリセプト服用を希望されました。

そこで最小量の3mgを処方しました。

2週間後、その女性は、「何だか前より頭がはっきりしてきた」と
非常に嬉しそうに話されました。

ただ、「アリセプトを服用するようになってから、便が
ゆるくなってきた」とも訴えられました。

これは、アリセプトの副作用の一つです。

アリセプトが効きすぎると、脳内にアセチルコリンが増加
することになります。

アセチルコリンは、副交感神経の神経伝達物質で
あるため、副交感神経の働きが強く出ることに
なります。

副交感神経の働きとしては、眠り、消化、排便、排尿、
発汗などです。

アルツハイマー型認知症の方にアリセプトを投与して
みると、認知症改善よりも先に、下痢、便失禁、
眠気、ぼんやりした状態などの副作用が先に出てしまう
ことが70%の割合で起こりました。

先の予防的に内服していただいてた女性は、それ以上
量を増やすことはせず、一日3mgを今でもずっと服用
されています。

もちろん、認知症とは無縁の状態を保てております。