認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

治る可能性のある認知症


多数の認知症の患者さんを診てきた経験上、認知症が
治る可能性があると言えるのは、前項の認知症の分類の中で、
5の代謝、内分泌の疾患による認知症と6の外傷性疾患による
認知症です。

それも、元となる疾患や外傷の治療が的確に行われた

場合です。

しかしながら、肝性脳症などは、認知症の症状が出てきた時点で
肝臓の状態が極端に悪化している場合が多く、なかなか元に戻り
にくいことも多いのです。

また、頭にひどい外傷を受けた場合には、認知症状に陥った
まま、回復不能になることも珍しくありません。

それでは、4の感染性疾患による認知症はどうかというと、
エイズ以外にも、梅毒感染、プリオン病など、いずれも
ジビアな感染が原因になっていることが多いので、
必然的に認知症状も回復しにくくなります。

7の脳腫瘍による認知症も、脳腫瘍の治癒の具合により、
認知症状の回復も大きく左右されます。

さらに、アルコール関連認知症は、アルコール依存症が
ベースとなっているわけですから、アルコールを生涯に
わたってきっぱりと断つ意志がなければ、認知症状は
回復しません。

つまり、結論を申し上げると、脳そのものが病気になって
しまったのではなく、感染や内科的疾患、外傷などが原因
となって起きた認知症は治る可能性を捨てきれないと
いうことです。

しかも、その認知症を引き起こした原因が軽いほど、
認知症も治りやすくなります。