認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

夜寝てもらうために

徘徊はしないまでも、ご家族が寝ている夜間に
起き出して家の中で何か行動している。

これも、ご家族が困っている問題の上位に
あがってきます。

家の中で転ぶのではないか。

何か危険なことをしないか。

ご家族が寝てしまっていると、このようなことに
なかなか気づきにくく、そうなると、ご本人のことが
気がかりで、夜もゆっくり寝てられずに疲労を溜め込んで
いるご家族も多くいらっしゃいます。

また、夜寝ないばかりでなく、夜中に叫び続けたり、
騒いだりしてご家族の睡眠を妨げてしまう認知症の
患者さんも多いものです。

そもそも睡眠というのは、脳の活動を沈下させることが
前提で、いくら周りの人が寝かせようとしても、ご本人の
脳が興奮、活動状態にある時には、どうしようもない
ものです。

このような場合には、精神科や心療内科で、認知症のご本人が
夜よく眠るように薬の調整をしてもらうことをお勧めします。

睡眠薬を処方してもらえばいい、とお考えになるかもしれませんが、
認知症の方に普通の睡眠薬を飲ませると、結構効きすぎてしまい、
起きている時もぼんやりして、転倒しやすくなる危険性も
あります。

また、睡眠薬の効き目は種類、量ともに個人差が大きく、
高齢になればなるほど、この傾向が目立ってきます。

私は、夜寝ない認知症の患者さんには、よく少量の抗精神病薬を
処方しました。

中でもリスパダール液は、効き目が早く、寝る前に飲んで
いただくと、夜ぐっすり寝ていただけるばかりか、興奮状態も
沈めるようで、途中で目覚めて叫んだりすることも
防げます。

この薬は、液体なので、薬をなかなか飲みたがらない人にも
簡単に飲ませることができます。

高齢の認知症の方は、ごく少量(1~2ml)で効果抜群の
場合もかなりあります。