認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

幻覚や妄想に振り回されないために

認知症が進んでくると、現実にはありもしないものを
見たり聞いたり感じたりする。
このことを「幻覚」と言います。

また、現実には起こりもしない考えに頭の中が
支配されてしまう。

これを「妄想」と言います。

認知症の方にこの、幻覚や妄想の症状が出てくると
非常に厄介です。

「泥棒が家に入ってきたから追い払ってくれ!」
「俺をバカにする声が聞こえてくる!」
「私のお金を盗らないで!」

以上のようなことを執拗に訴えてご家族を巻き込み、
いくら説得しても、現実には起こりえないことだ、
勘違いなのだと、なかなか認めてくれません。

幻覚や妄想は、脳内のある神経伝達物質が過剰に分泌
されて、感覚受容体を過度に刺激してしまっているために
起こるもので、いくらなだめても、ご本人にとっては
訂正不能な事態なのです。

認知症が進行すればするほど、この神経伝達物質の
分泌調整が難しくなり、幻覚や妄想が起こりやすく
なります。

この場合にも、病院で抗精神病薬を調整してもらう
ことが必要です。

マイルドな薬で症状が治まる人もいれば、強い薬を飲んでも
なかなか幻覚、妄想が治まらない人もいます。

ご本人に一番合った抗精神病薬を処方してもらい、それを
継続的に飲んでいただく工夫も必要です。

薬を拒否する方には、うまい具合に食事の中に
混ぜるのも一つの方法です。

医師、薬剤師よりアドバイスを受けて、最も良い
服薬方法を見つけましょう。