認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

好奇心を持ち続けることが大事

この姉妹は共に強情で気が強いですが、
二人の間には、性格、行動、人との関わりにおいて
明らかな違いが見られます。

現在認知症になってしまっている妹の方は、
若い頃より、今まで自分の経験したことのないもの、

新しいものはあまり受け入れようとしませんでした。

体験してみようという一歩を踏み出さないのです。

そのため、人付き合いも話題も乏しい傾向がみられました。

一方、現在84歳にもかかわらず認知症とは無縁の姉の方は、
若い頃より、チャレンジ精神旺盛で、新しいことには
常に興味を持ち受け入れてきました。

ご近所から子供の保護者、そして趣味を通じての仲間と
幅広い交流を持ち、人間関係もとても充実しておりました。

また、妹は仕事柄字を書くのがとても上手で、定年後は
書道をやったらどうかと勧められましたが、あまり乗り気な
態度は示されず、結局、何もしないまま日々を過ごして
おりました。

このお二人を見ていると、好奇心を持ち続けること、
新しいことに目を向けて吸収しようとする脳の若さが
認知症予防の大きな鍵を握っていることがよく分かります。

認知症になり始めると、新しいことに次第に関心がなくなり、
逆に昔のことはよく覚えてそれに固執する傾向が見られますが、
これは脳の退化の過程でごく自然なことなのです。

脳細胞を刺激し、活性化させるためには、身体の五感を
通じていろいろな情報、刺激を送り込むことが欠かせない
のです。

高齢になるにつれて、ともすれば新しいことを学んだり
挑戦することがめんどうになってきますが、認知症を
予防するには、好奇心を持ち続けることがいかに
大切かが分かります。