認知症の原因や、症状、認知症患者への対応方法、治療方法など。自分が認知症にならないためになど。

身体的に健康な人

身体と脳は密接につながっています。

身体疾患の有病率を、75歳の時点で何らかの認知症を
患っている人と、認知症になっていない人とを統計的に
比較した場合、認知症を患っていない人の方が身体疾患の
有病率が低いという結果が出ています。


つまり、元来身体的に健康である人ほど、認知症に
なりにくいと言えます。

認知症は脳の病気ですが、身体の病気が前提となっている
ことも多くあります。

先に述べたように感染や代謝、内分泌の疾患が脳に
ダメージを与えて認知症になる例もありますが、
脳とは直接関係のない怪我や病気も、高齢になるに
つれて、次第に認知症を引き起こしやすくなります。

よくある例として、それまで元気だったお年寄りが、
骨が脆くなったために転んだ際に大腿骨骨折を起こした
のをきっかけに寝たきりとなってしまった。

そして寝たきりになった途端に、アルツハイマー型
認知症が始まってしまった。

これは、足の骨折で寝たきりとなって行動が制限されたために、
それまで与えられていた脳への刺激が一気に減少したからです。

同じ足の骨折をしても、寝たきりにならずに、リハビリで
回復して再び歩けるようになった人は、認知症になる
可能性はほとんどありません。

また、高齢者では、脳梗塞を起こした後、脳血管性認知症に
なる率が非常に高くなります。

血圧、心臓などの循環器系、消化器系、筋肉、骨などの筋骨格系、
神経系、感覚器系、身体のあらゆる箇所の健康を保つ努力こそ、
認知症のなりにくさにつながります。

頭から手足の先までの健康を保つように心がけることは、
認知症の予防にもなります。