積極的な人
精神科の診療に携わっていると、その人の性格、
生き方の姿勢と病気への罹患との間に、意外と密接な
関連があることに気づかされます。
生き方の姿勢とは、毎日の生活習慣の積み重ねにより
成り立つものですが、これまで学んできたこと、考え方、
そして人間関係なども複合的に絡み合ってきます。
認知症になりにくい人は、なりやすい人に比べて、
積極的な生き方をしている人が多いという
傾向があります。
では、積極的な生き方とは具体的にどのような生き方
なのでしょうか?
まず、日々の生活の中で、自主的に選択することが
できる、ということです。
人間は生きていくうえで、様々な選択を強いられます。
この選択をする際には、いろいろな状況がのしかかってきて
迷うことも多々あるでしょうが、多様な情報や他人の意見を
受け入れつつも、最終的に自分にとって最善だという方法を
自ら選び取るきとを自主的に選択できる、というのです。
反対に、自分で判断し選択する姿勢がなく、いつも他人の
決定に従っているだけでは、受身的で、自主的に選択している
とは言えません。
このような人はどうしても他人や運命任せの消極的な
生き方をしやすくなってしまいます。
実は、自分で判断し、選択していくことは、脳を働かせなければ
できないことです。
常に自分で選択していこうとする積極的な生き方をしている人が
認知症になりにくいのは、脳科学の観点から見ても、当然の
ことと言えます。
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